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緩和ケアはなぜ必要?

2018/07/22
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緩和ケアがなぜ必要なのか?・・・それはがんという病気の病態進行の特殊さにあります。がん以外の病気はその病気の進行によって受け持ち診療科(例えば肝炎は内科、骨折は整形外科など)の守備範囲を超えるような病態になることは殆どありません。

しかしがんという病は予測がつかないような事態を引き起こすことはまれではありません。それは例えば、当初手術適応の胃がんという診断で外科、もしくは消化器外科へ入院をされた患者様がおられたとして、その後、術後経過期間中に不幸にも転移が見つかり、近くの組織への連続浸潤、リンパ節転移、臓器転移、骨転移、脳転移などと広がっていった場合、主科だけでは対応しきれなくなってしまうことが殆どです。

それはほかの部位のがんでも同じで、主治医を悩ませる厄介な病態です。

そのような状況をサポートする存在として緩和ケアーがチームとして存在しており、各専門職が患者様の苦痛の除去や療養中のQOL維持に貢献するために働いているわけです。