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がん患者の痛み

2018/07/06
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終末期がん患者の症状は多くの因子が複雑に絡み合っている場合が多く、その治療には受け持ち診療科の枠を超えた集学的(緩和チーム)介入が必要になります。1例として痛み一つをとってみても様々な痛みが混在しているからです。

 

1)がん自体(腫瘍の浸潤や増大、転移など)が直接の原因とな  る痛み。

 

2)がん治療に伴って生じる痛み。(術後痛や術後の慢性疼痛、

        化学療法による神経障害に伴う疼痛など)

 

3)がんに関連した痛み

 (長期臥床に伴う腰痛、リンパ浮腫、褥瘡「床ずれ」など)

 

4)がん患者に併発した、がんに関連しない疾患による痛み。

 (変形性脊椎症、帯状疱疹など)

 

このように単に痛みといっても様々異なった原因を含んでおり、その治療には集学的治療は必須です。そしてそのことに対処するために出来上がったのが緩和ケアということになります。