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痛みについて 2

2018/05/31
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2種類の痛み感覚

私たちが体験する痛みの感覚、その感覚は神経線維によって伝えられている・・・ということは誰もが知っていることですね。

でも、その痛みの感覚には2種類の感覚が混在している・・・ということをご存知でしょうか?

 

痛みを伝える神経線維には「鋭い速い痛み」を伝える繊維と、「鈍い遅い痛み」を伝える繊維があるのですが、例えばこんな場面を想像してみてください。

ある時不意に向う脛を何かの角にぶつけた・・とします。そうするとどうでしょう? 最初、ぶつけた瞬間に鋭い痛みが走り、思わず「痛い!」と叫んでしまいますね? しかし、その鋭い痛みは長くは続かず直ぐに無くなってしまいます。 そして、その直ぐ後から「ジンジン」した鈍い嫌な痛みが出てくるのを体験したことは一度や二度ならずあると思います。

 

最初の鋭い痛みを『First Pain(ファーストぺイン)』、後の鈍い痛みを『Second  Pain(セカンドペイン)と呼んで区別しています。『First pain』は伝達速度の速い信号で、ぶつけた瞬間に回避動作を取らせるための信号です。 そして問題になるのが後発の『Second  pain』で、私たちを苦しめる慢性痛の主役としてかかわってくることを覚えておいて下さい。