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現場最前線への参加
2018/05/29
前向きに過ごせた大学勤務、18年間の大学ペインクリニック科での勤務は生甲斐そのものでした。
その証拠にその期間中、休暇を取ったことは一度もありませんでした。スタッフが休みを取ることが多くなる夏休みなど、よく看護師さんから「先生は夏休みは取らないんですか?」と聞かれることがあり、「私は大学で仕事をしていることが気分転換みたいなものなので、とても勿体なくて休めません」等と返事をして呆れられたものですが、でもこれは別に格好付けている訳ではなく本当にそのような気持ちだったのです。(念のため・・・)
そんな理想的な環境と時間も定年という現実が立ちはだかり大学を去ることになります。これには一時的にめげましたが元来の打たれ強さ(何の事は無い、ずっと打たれっ放しだったので慣れっこだっただけ)のお陰で何とか立ち直り、それまでも休日のみ診療していた現在の院で本格的に地域医療の末席に参加した次第です。
そのようなことから自分のライフワークとして生きてきた大学ペインクリニック科の治療スタイルを基盤に、「緩和医療に貢献する」を院是に掲げ、その後の診療を続けてまいりました。
それは長年参加したペインクリニック科での治療と、病棟緩和ケアチームのメンバーとして参加したがん性疼痛に対する治療を、地元でも行っていきたい・・という強い思いがあったからです。(やはり1542名の恩師の無念は忘れられません)